【耳つぼ】という言葉を聞いたことありますか?
耳には、100を超えるつぼがあり、刺激することで体に良い影響を与えることができると考えられています。
その事実を知ったとき、私は衝撃を受け、より深く学ぶために耳つぼセラピストの資格を取りました。
耳つぼなら、誰でも、どこでもできます。
そこで、思い立ったらすぐできる、簡単な耳つぼセラピーをご紹介します。
体調不良の予防や日頃の簡単な健康ケアとして、生活に取り入れてみませんか?
耳つぼで自然治癒力を引き出そう!

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耳つぼは、古くから刺激を与え、健康維持のために使われてきました。
それぞれの体の部分に対応する場所は反射区と呼ばれ、耳セラピーではこの反射区を刺激します。
なので、おおよその場所が分かれば大丈夫。
そして耳つぼは、身体的場所だけでなく、精神的機能も整えるのにも役立ちます。
よって、耳に刺激を与えることは、体全体の自然治癒力を高めることにつながります。
古くから伝わる耳つぼ

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では、耳つぼは、いつからあったのでしょうか。
1950年代研究を始めた、フランスの医学博士ポール・ノジェ博士は、以下のことを発見しました。
- 「耳は胎児の形で、人間の臓器を投影している」
- 「臓器に障害があれば、その対応する耳の場所に反応が表れる」
つまり、耳には体の不調が現れるというのです。
そして、WHO(世界保健機構)が、全身のつぼの位置と名称を認定しました。
日本ではあまり知られていない耳つぼ療法ですが、けっこう昔から存在していたのですね。
心と体に働きかけ整える

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耳つぼの反射区は、体の臓器だけではなく、精神的にも役立つとされています。
私は、イライラや寝不足、食欲過多の時にも、予防のために耳を刺激します。
体の不調は、他にも姿勢や食生活、運動不足から来るものなどいろいろありますが、耳つぼから心や体に働きかけてみてはいかがでしょうか?
ちょっとした待ち時間や、朝の目覚めの時に少し耳を触るだけで健康への1歩になれるかもしれません。
耳セラピーのやり方

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耳って、引っ張ると意外と痛いです。
しかし、続けると不思議と耳全体が柔らかくなり、頭がすっきりした気分になります。
ここでは、自分でやる耳セラピーの方法をご紹介します。
人にやってもらうと気持ちよさが増すので、パートナーが友人とお互いやってみるのもおすうめ!
しかし、耳つぼセラピーは以下にご注意ください。
- 耳つぼセラピーは、医療行為ではありません。
- 治療が必要な時は、しっかり治療を受けてください。
- 感じ方には、個人差があります。
健康をサポートするものとして、楽しみながら健康ケアしましょう。
引っ張りつまみ揉みほぐす

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では、簡単な耳つぼセラピーのやり方を紹介します。
- まず、耳をつまみ外側方向に引っ張ります。この時、上下も一緒に行いましょう。耳をつまむ位置を変えても大丈夫。
- 次に指先をこすり合わせるような動きで、耳のいたるところを、つまんで揉みます。おすすめは、親指と中指で。力が入りやすいので加減がしやすいからです。
- 最後に、耳の斜め下後ろから、耳を畳むようにしてください。始めは耳が固くて痛みがあるかもしれません。
耳セラピーの注意点

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耳セラピーは、耳を引っ張って揉みほぐすだけでも、良いですし、気になる耳つぼを刺激するだけでも大丈夫。
待ち時間や朝起きた時などのちょっとした時間に、サクッとできるのも耳つぼセラピーの良いところです。
しかし、耳セラピーを行なう時の注意点がいくつかあります。
- 力を入れすぎない
- 痛みや傷があるところはやらない
- リラックスして行なう
強くやったり痛みが出たりしたら、むしろやらないでください。
耳セラピーは、気持ちが落ち着いている時にやると、リラックスも出来て、ストレス軽減にもなります。
おすすめ耳つぼの場所

病院に行くほどでもないけど、体がつらい時ってありますよね。
これから紹介する体の不調は、
- イライラやストレス=神門(赤)
- 首肩腰の痛み(黄)
- 食欲過多=飢点(青)
に対応する耳つぼです。
これらの不調は、多くの人が感じているのではないでしょうか。
私もその一人です。
写真で大まかな場所を記しました。
では、具体的に耳つぼの場所を紹介していきましょう。
イライラやストレス

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耳つぼと言ったら、「神門」は欠かせません。
耳の上内側のへこんだ部分にあります。
写真では、赤で囲った場所。
神門に期待できることは、【イライラやストレスなどからくる精神的自律神経の不調を調整】することです。
家のいる時間が増えた人は、イライラしたり不眠になったりしていませんか?
活動時に働く神経(交感神経)と、リラックスや睡眠時に働く神経(副交感神経)のバランスを取ることは、人にとってとても大切です。
このバランスが、自律神経であり、崩れることによって不眠やイライラ、ストレスにつながります。
生活習慣の見直しと一緒に、神門を揉んで体の調子を整えてみましょう。
首・肩・腰のつらいとき

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黄色の線で囲ったところが、上から腰・肩・首(頚)の部分です。
重い荷物を持ったり、パソコンや携帯による姿勢の悪さは、首・肩の負担を大きくし、背中側の痛みを作りやすいです。
リモートワークが増えた今、首や肩に大きく負担がかかっている人は、増えているのではないでしょうか。
また、自宅で食事が増えるとまとめ買いしたり、スーパーでの買い出しによる荷物は重くなりますよね。
そんな時は、耳の外側を引っ張ってみてください。
ストレッチと共にすると、取り入れやすいのでおすすめです。
食欲を抑えたい

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健康には、栄養バランスと一緒に食事の量も大切ですよね。
最後に紹介するのは、ストレスによる過食を防止するのに役立つ「飢点」というつぼ。
写真には、青で点を書き入れました。
耳の穴の近くにある小さな部分。
その部分が、顔の頬の側面に当たるところが飢点です。
食欲を抑えてくれる働きが期待できるので、どうしても食べ過ぎてしまう人には、試してみてください。
意識するだけで、自分の食生活を見直すきっかけになるかもしれません。
まとめ

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初めて耳つぼの存在を知ったとき、私は、かなり衝撃を受けたのを覚えています。
耳セラピーは、痛みが無ければ、子どもから年配の方までできます。
生活習慣や環境が、変わっても毎日を健康に楽しめる生活が送りたいですね。
そのためにも、自然治癒力を引き出したり、リラックス効果が期待できる耳つぼセラピーが、お役に立てたら嬉しいです。
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