私は香港系イギリス人の夫と結婚して2年半が経ち、現在は夫の故郷であるイギリスの田舎町で生活しています。
ところで皆さんにとって、国際結婚とはどんなイメージでしょうか?
『外国人と結婚とかカッコいい!憧れる!』
これは実際に私も友人から言われました。
しかし、現実的には難しいと思うこともたくさんあります。
国際結婚の離婚率は約70%と非常に高いことも印象的。
今回の記事では、私達の国際結婚のリアルをお送りします。
これは全ての国際結婚カップルにあてはまるのではなく、あくまでも私の夫とのエピソードです。
イギリス人の夫が日本人とは違うと感じたこと

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正直、『外国人と結婚した』という感覚はあまりないのですが、やはり日本人とは違うなと思うことはあります。
しかし押さえるべきポイントは、多少はそれぞれの国民性もあるかと思いますが、個人個人によって人のタイプは異なるということ。
つまり、全てのイギリス人が夫のような人ではありません。
以下にて、私達の大きな違いを3つにまとめてみました。
日本とイギリスの両国の違いも感じていただけるかも。
形式ばらずに柔軟に対応できる
私もそうですが、多くの日本人はある程度の決まりやルールがあった方が、行動しやすいと感じていると思います。
例えば仕事をする際も、『いつまでにこれをする』などの簡単な決まりごとがあるほうが、安心して動きやすかったり。
しかし夫は、決まりごとやルールはそこまで好きではなく、イギリス人ならではのジョークや遊び心を入れて、自分自身で柔軟に決まりごとを作っていきたいタイプ。
たまに夫のマイペースさに疲れることもありますが、私と夫の大きな違いだと感じています。
食べたいものが違う
イギリスの主食はジャガイモがよく食べられていますが、日本人の私はどうしてもお米が食べたくなります。
また夫は、夜ご飯にサンドイッチを食べたくなることがあるようですが、私はサンドイッチを食べるなら夜ではなく、朝か昼に食べたいと思っています。
このように食べたいものが夫婦で違うときがあるので、その時はそれぞれ食べたいものを食べることが、食文化へのストレスを減らすコツかも。
私達の食卓は、晩ご飯が別々のメニューという日もたくさんあります。
料理ができる夫なのでその点はありがたく思っています。
自己主張が強い
イギリスの教育は、授業中にディスカッションすることが多かったと話しています。
その影響もあるかもしれませんが、夫や義家族の会話を聞いていると、どちらも自分の意見をしっかり持っていて、一方的にそれぞれの意見を言い合うシーンに最初は驚き、少し怖ささえ感じました。
自己主張が強い会話の中には私は上手く入れずに黙っているだけのときもあり、自分の意見が言えない度に自己嫌悪になることもしばしば。
私自身もそうですが、日本人同士であればお互いに傾聴しあったり、遠慮して意見が相手に伝えられなかったり、相手の意見を受け入れたりする傾向にあると思っています。
しかし、海外に住んでて思うのは、黙っているだけでは誰も察してはくれないので、自分の意見をしっかり持って、相手に伝えることの大切さを日々感じています。
結局は普通の結婚と一緒?

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夫と日々一緒に過ごす中で思うことは、国際結婚したとはいえ、何かが大きく変わったという感覚がないこと。
私達も夫婦喧嘩をすることもありますが、原因は、
- コミュニケーション不足・思い込み
- 体調や気分がすぐれないことからの八つ当たり
- ストレス
などが多いです。
日本人同士での夫婦でも、このようなことで喧嘩することもあると思うので、最終的には『普通の結婚と大きく変わらないのでは…』と思っています。
以下に、そのように思う理由を3つご紹介します。
価値観や考え方の違いは日本人カップルでもある
よくよく考えてみると日本人同士の夫婦でも、結婚前は生まれも育ちも違う他人でしたよね。
ちょっとした考え方の違いなどで些細な喧嘩をすることだってあるでしょう。
そもそも自分と全く同じ価値観を持っている人は非常に少ないと思っており、私は一卵性の双子ですが、双子でさえも価値観や考え方は異なっています。
違いがあることはある意味で普通なことだと認めて、違いがある上で、どのように夫婦で心地よく暮らしていくかを夫婦で考えるようにしています。
やっぱりコミュニケーションが大切
夫婦だからといって、全て心で通じ合えるものではありません。
実際に、『これを言わなくても夫は分かるだろう…』と思っていましたが、夫は分かっていなくて喧嘩になることもあります。
また、『相手はこう思ってるだろう。』と思い込んでいるけど、実際はそうではなかったというパターンで衝突することも最近ありました。
これらを防ぐためにも、普段から思っていることや考えなどは声に出して伝えたり、相手の話を聞いたりという、細かいコミュニケーションが何より大切だと感じています。
義家族との関係で悩んだことも
私は夫よりも、義家族との考え方や文化の違いを大きく感じて悩んでいたことがありました。
自分の家族とついつい比べてしまったこともありましたね。
しかし最終的に思うことは、国籍の違いというよりはその家族のタイプが自分とは違うだけということでした。
今でも義家族のことを『不思議だな』と思うことはありますが、『そういう人もいる』と割り切って考えるようにしています。
日本人の夫婦でも、嫁姑問題という言葉があるように、義家族との関係や距離感で悩んでいるという話をよく聞きます。
この義家族との問題は、国際結婚だけの問題ではないと思っています。
国際結婚カップルで特に大切なこと

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普通の日本人同士の夫婦でも難しいことが、国際結婚となると『さらにハードルが上がるな…』と思うことは確かにあります。
そこで、お互い心地良く結婚生活を送るためには、『外国人だから仕方がない…』などは思わずに、相手と向き合いながら寄り添い続けることが最も大切。
以下は私が思う、国際結婚カップルが意識すべき大切なことをお話しします。
理解ができなくても、お互いの意見や違いを受け入れる
一緒に生活をしていると、『考え方や意見が合わないな…』と思うことや、『どうしても理解が難しい』ということは普通にあります。
そこで相手のことを否定してしまうと、そこから喧嘩に発展することもありますよね。
最初は、『私が異文化を理解しないと!』と思っていましたが、理解しようとすると余計に相手のネガティブな部分が見えてきて、疲れてしまったことがありました。
そのような時は、相手を無理に理解しようとは思わずに、
- 『この人はこういう意見を持っている』
- 『相手は相手。私は私』
と思ってみることをオススメします。
海外暮らしを楽しむ、挑戦心と冒険心
国際結婚をするとなると、私のように相手の国に住む可能性がありますよね。
イギリスに住んでいると、日本では普通に1人でできていたことがこっちではできなかったり、なかなか外国の文化に馴染めない、知り合いがいなくて辛かったりということなどあります。
ホームシックにもなり、海外に住み始めて自信を失いそうになることも多くありました。
もちろん、夫に頼りながら暮らしていくことが1番大切ですが、私の経験上、『不安を感じながらも自分1人でやった』ということで、海外暮らしへの経験値と自信が上がりますし、楽しくもなります。
海外生活を楽しむコツは、以下の記事でも書いていますので、よかったらご覧ください。

好きな言語で会話する
私の夫は日本に6年間住んでいたこともあり、日本語が話せます。
一方で、私の英語はネイティブレベルとは程遠いレベル。
そこで夫は私の英語が上達してほしいと思っているため、よく、『もっと英語でしゃべって!』と言ってきていましたが、私はその言葉からプレッシャーを感じ、ストレスになっていたことがありました。
また日本語ばかりで私に話しかけてくる夫に、『自分の英語の勉強のために、もっと英語を話してほしい』と伝えたら、夫にもストレスになっていました。
その結果、今は『お互い話したい言語で自由に話そう』ということになり、その時に使いたい言語でストレスフリーで会話できています。
あまり言語を習得しようと気張りすぎずに、夫婦間の会話はリラックスしてコミュニケーションを取っていくことが大切だと感じています。
まとめ

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この記事を読んでいる方の中には、もしかしたら国際結婚をしたいという方がいるかもしれません。
国際結婚をすることで、海外に住むという選択肢が増えたり、お互いの文化に触れることができたり、視野が広がることは嬉しいポイントです。
一方で国際結婚というだけで、結婚する前から手続きが多かったり、なかなか親にも認められないこともあったり、これまでも多くのハードルが私達にもありました。
夫婦でハードルを乗り越える過程では衝突することもあるので、ときには辛くなることも。
しかし、ハードルが現れる度に夫婦で乗り越えることで、お互いの絆がより深まり、自分達の成長にも繋がります。
国際結婚に関わらず、夫婦であればさまざまなハプニングがあるはず。
そんなときも夫婦でペースを合わしながら、1つ1つの壁をクリアしていきましょう。
些細なことでも「ありがとう」と感謝の言葉を伝えることも、夫婦円満の秘訣かもしれません。
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