皆さんは、『移住』という言葉にどのようなイメージを持たれていますか?
もしかしたらハードルが高く感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
当時24歳だった私は、大阪から知り合いのいない兵庫県佐用町という田舎町へ地方移住し、3年間住んでいました。
移住をしてみてどうだったか…結論から言うと、
『大阪にいたときにはできなかったような経験や挑戦ができ、行動を起こして良かった』
と感じています。
理由は、少しずつですが自分が求めている心地良いライフスタイルに近づいていると思うからです。
本日は自身の経験に基づきながら、
- 『移住』するという生き方
- 田舎での仕事と住まいの確保
- 移住生活を満喫するコツ
について書いていきます。
『移住』=人生の選択肢の1つ

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『移住』=やりたいことや理想のライフスタイルを叶えるための選択肢の1つ
だと考えています。
私も移住で人生が変わった1人です。
現在、このワードを耳にすることが増えましたが、生き方の1つに移住という選択があることをぜひ頭の片隅においてみてください。
では私が思う『移住』とは、どのような生き方なのかをここでお伝えします。
住む場所は自分で決められる
- 『今住んでみたい所がありますか?』
- 『故郷の田舎に戻りたいですか?』
- 『子育てをのんびりと田舎でしたいと考えていますか?』
もし思い当たることがあれば、地方移住の選択肢を考えてみてもいいかもしれません。
地方での働き方を含め、移住方法は次章にて詳しく見ていきます。
居場所はいくつあってもいい
もしかしたら今いる環境から離れたことがないという方もいるでしょう。
しかし世界は思っているよりも広いです。
今あなたがいる環境以外にも自分が心地よいと思う場所があるかもしれません。
私の中でのホーム(居場所)はたくさんあって、
- 実家のある大阪府
- 生まれ育った香川県
- 祖父母の家がある愛媛県
- そして地方移住先の兵庫県
- 現在はイギリスに住んでいるのでイギリスの住んでいる町
などです。
『あなたは今行ってみたい場所はありますか?』
もしあれば、今は情勢的に厳しいかもしれませんが足を運んでみることをオススメします。
すると新たな視野が広がり、居場所が見つかることもあります。
『移住』することで得られたこと
『地方で暮らすとはどんなイメージがあるでしょうか?』
- 満員電車に乗らなくて良い
- 自然の中でゆったりと過ごせそう
- 人との繋がりが強い
などでしょうか。
私が得た特に大きなものは『出会い』『経験』『挑戦』を経た結果、『次へのステップ』でした。
当時、人生をどう生きたいかもがいていた私。
見知らぬ地域で暮らすことへの不安はありましたが、思い切って移住してみることで、次の道の扉が開きました。
今同じように人生に悩んでいる方がいたら、自然に囲まれながら田舎でゆっくり考えてみてもいいかもしれないですね。
仕事を確保し、地方移住を実現するための方法

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移住を考えるにあたって耳にする移住の種類は、Uターン、Iターン、Jターンなどがあります。
それぞれのターンの詳しい説明は以下のサイトを参考にしてみてください。
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もし移住したいと思われている地域に知り合いがいなくても大丈夫。多くの自治体(民間委託の場合もある)で『移住・定住支援』を行っているのでホームページなどで情報をチェックし、相談してみましょう。
以下より、地方への移住方法を働き方を含めご紹介します。
地域おこし協力隊
実際に私が佐用町に移住した方法です。
当時は地元に帰りたいという理由で佐用町にUターンして、隊員になった方もいました。
地域おこし協力隊のなり方や詳しい働き方などは、以下のリンクをご覧ください。

地方の企業等に就職する
『田舎に就職先はなさそうなイメージ』と思われている方は多いかもしれませんが、実際に生活してみて、田舎にも意外と仕事はあるなと思っていました。
例えば佐用町の場合であれば、
- 町役場
- 保育園
- 福祉施設
- 教員
などがあります。
特に高齢化が進んでいることから、福祉施設の求人が多かったことが印象的でした。
また、地方都市まで車で通勤している方も多くいるので、移動範囲を広げてみると就職先の選択肢が増えるでしょう。
起業、自営業、フリーランス
年々リモートワークやテレワークという言葉が飛び交うようになってきました。
このような働き方の変化により、インターネット環境こそ整っておれば、田舎でも十分に働くことができます。
当時は、
- ぶどう農家、花農家
- フリーランスライター
- ハンドメイド作家
- 起業をしてカフェを経営していた人
- 自営業でもオーナーが高齢化していることから継業するために働いている人
- コワーキングスペースを起業した人など様々な働き方をしている人
など様々な働き方をしている人を見てきました。
田舎での起業は都会に比べて、コスト面が下がったり、自治体や商工会などのサポートを受けることができたり、地元の方の協力も得られやすかったりするので、起業したいという方にも地方移住はオススメ。
地元民との結婚
佐用町に住んでいたとき、地元の方と結婚して移住してきた友人がいます。
友人の旦那は自営業で彼女も旦那の仕事を手伝っており、ママでもあります。
佐用町を含め、多くの地方では『婚活イベント』を行っています。
まずは地方のHPをチェックして、気軽にイベントに参加してみると、新たな出会いがあるかもです。
住まいの確保方法3選

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仕事を考えることと同時に考えるべきことが住む場所。
とはいえ、いきなり家を建てることには抵抗があると思われている方もいるかもしれません。
そんなあなたでも大丈夫。田舎で住まいを確保する方法を3つご紹介します。
空家バンク制度を利用する
佐用町を含め、多くの自治体(民間委託の場合もある)で空家バンク制度を行っています。
制度について簡単に説明すると、町内の空き家と住みたいという人を繋ぐ制度で、仲介には自治体と不動産業者が介入している場合が多いです。
1軒でも多くの空き家を埋めて、町の活性化に繋げることが目的です。
空家バンクを行なっている自治体などのホームページに、空き家の写真と状況などが載っているので、気になる物件がそこから見つかるかもしれません。
気に入った物件が見つかれば問い合わせ先に連絡し、実際に見に行ってみてくださいね。
空き家に住むことで田舎暮らしの実感がより沸き、地元の方との交流も期待できるかも。
町営住宅
多くの自治体は町営住宅を管轄しており、実際に移住して入居されている方を見てきました。
入居には審査が必要なので、移住先の役所(役場)のホームページを確認してください。
家賃は収入によって変わってきますが、比較的安く住めるかもしれません。
民間のアパートを借りる
都会ほど多くはないかもしれませんが、佐用町でも民間の不動産屋の持っているアパートがいくつかあります。
アパート暮らしだと、都会での生活とあまり変わらないという声も聞いたことがありますが、住まいを考えるにあたって選択肢の1つです。
移住生活を満喫するコツ

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さいごに移住生活を満喫するコツを書いていきます!
地元民との交流
田舎では都会よりも祭りなどの行事やイベントごとが多くあります。
最初は見知らぬ土地で、友達や知り合いは出来るか不安でしたが、積極的に参加してみることでたくさんの貴重な出会いがありました。
地域ごとにも清掃作業や消防団活動などがあるので、若い世代は頼られることが多いかもしれませんが、地域の一員として、地元民と共存していきましょう。
その地域にあるものに注目する
「佐用って何もないでしょう~?」と多くの方に聞かれましたが、私の答えはNGでした。
もちろんお店や人の数は都会よりは少ないですし、大型ショッピングモールなどはないです。しかし、
- 飲食店や古民家カフェもある▶︎お店の方とも顔見知りになりやすく、お話することが楽しかった
- 美味しいグルメがある▶︎お蕎麦やホルモン焼うどんなど
- 人との繋がりもあってむしろ強い
- 夜空には満天の星、季節ごとに咲く花々、滝もある
- 若い人は都会に比べて少ないとはいえ住んでいる▶︎実際に友達もできた
- 郵便局・銀行・病院・スーパー・学校・保育園・福祉施設などの生活できる環境が整っている
- 電車や高速道路などの交通網が整っている
- 友達と遊ぶことも趣味も楽しめる
- 仕事終わりに大阪に帰ることができる距離
- 仕事は町内での働き先は少ないかもですが、働き方が多様化し、どこでも暮らせる時代になっている
などを当時は思いながら生活をしていました。
正直、生活するのに車さえあれば何も困らなかったです。
このように、『今あるもの』に注目して日々を過ごすと、それだけで『田舎には何もない~』という不満がなくなり、とても心地よく過ごすことができます。
田舎でこそできる遊びを満喫する
地方移住された方・検討されている方は、田舎が好きな方が多いかもしれません。
ぜひ田舎ならではのライフスタイルを満喫していただきたいです。
そこで、当時私が行っていた遊びを参考までに書いてみました。
現地でできた友人などとともに、
- 町内の古民家カフェ巡り
- 美味しいグルメを満喫
- 近隣都市へデイトリップ
- 町内の夏祭りに参加
- 夕方に西日に照らされたひまわり畑を観に行く
- 天文台で寝転びながら星を見る
- 貸し農園で家庭菜園
- アスレチックやハイキング
- 地元の友人の祖父母宅にてお泊まり
などを楽しんでいました。
アイディア次第で田舎でも十分楽しむことできますよ。
移住生活を送るにあたって気をつける点
私も実際に感じたことですが、人との繋がりを求めていたのに、人に疲れた…ということがありました。
若い世代になるので、『町のためにー!』と過度に期待され、プレッシャーを感じたことも。
とある方は、すぐに噂が広まる田舎は大変だと言っていました。
移住生活を心地よく送るためにも、時には「No」と断ることも大切。
信頼できる人に話しながら、無理なく自分のペースで過ごしてみてくださいね。
まとめ

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いかがでしたか?
今回の記事で、地方移住に挑戦したい方の背中を押すことができたら嬉しいです。
現在の情勢において、地方移住をする方が増えて移住生活を満喫し、より地元民と田舎街が元気になったら良い循環だと思っています。
『漠然とだけど田舎に移住したい…』と思われている方でも大丈夫。
移住するための準備や移住生活を送る中でも、出会いや学び、発見があります。
その中で、新たにやりたいことや理想のライフスタイルが見つかるかもしれません。
すでに『地方移住して田舎に住みたい。帰りたい。』と思われているかたは、今回の記事を読みながらでも今できる行動をしてみましょう。
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