「夢分析」について、耳にしたことはありますか?
ここでいう「夢」とは、寝ている間にみるもののことを指します。
普段とくに意識しないかもしれませんが、実は、夢は深い意味をもっているのです。
夢は、自分の無意識によってプロデュースされる、映画のようなもの。
映画って、何も考えずに見ているだけなら、ただの「映像」ですよね。
しかし、そこにはストーリーがあって、制作者のメッセージが込められている。
それを私たちが読み取ることで初めて、意味をもつ。
夢も同じなんです。
ただ見ているだけなら、ただの「夢」。
しかし、私たちが夢を分析すれば、「自分が、自分にあてたメッセージ」に生まれ変わるんです。
夢を分析して、自分からのメッセージを読み解いていきましょう。
1. 簡単な夢分析の方法

出典:unsplash
夢分析は、実はそんなに複雑ではありません。
ステップを踏んで行っていけば、誰でもできちゃうんです。
ここでは、簡単な夢分析の方法を紹介していきます。
①準備をする
まずは準備からです。
分析したい夢がすでにある場合
とくに準備は必要ありません。次のステップに進みましょう。
分析したい夢がまだない場合
夢をみたときのために、枕元に夢の内容を記録できるものを置いておきましょう。
メモとペン、ボイスレコーダーのどちらかでいいと思います。
もちろん、スマホでもOK。
②夢を記録する
みた夢の内容を文章にするか、話したものを録音するか、どちらかをお好みで選んで記録します。
このとき、夢の内容だけでなく、以下についても記録するといいです。
- 夢をみた日付
- 夢をみた時期の自分の状況 ※例﹚仕事で忙しかった、最近知り合った人と仲良くなった、など
- 夢の中での自分の気持ち・気分 ※例﹚とても落ち着いていて心地よかった、怖くてどきどきした、など
- とくに印象が強かった部分・シーン ※例﹚大きくて立派な木が印象的だった、赤ちゃんを抱きかかえたシーンが感動的だった、など
③キーワードや重要なものを選ぶ
夢の中でも、とくにインパクトのあった部分や、自分にとって重要そうな部分を抜き出していきます。
例﹚キラキラしたネックレス、忙しそうな友人、懐かしい雰囲気の部屋、など
④キーワードから連想する
夢の中に、現実にあるものがそのままの意味で出てくる、というわけではありません。
あなたに関わりのあるものが姿を変えたり、夢の中に潜んでいたりすることが多いのです。
それを導き出すために、連想ゲームをしましょう。
ここでのポイントは、連想を「自分の主観」で行っていくことがポイント。
自分にとっての夢の意味を見つけ出すことが目的なので、自分の感覚や考えを重視しましょう。
例えば、夢の中に花が出てきたとします。
連想をしていくとこんな感じに。

このようにして、その夢に出てきた「花」が自分にとってどんな意味を持つのかが浮かび上がってきます。
この場合、花は「自分を癒すような、安心できるもの」と、とらえることができますね。
そこからさらに連想して、「自分を癒すような、安心できるものって何だろう?」と考えていきます。
すると、花は自分の恋人や家族、ペットを意味している、という可能性が出てきます。
その中で、自分の感覚的にしっくりくるものを選んで解釈していきましょう。
⑤解釈する
連想した内容を踏まえて、夢を解釈してみましょう。
夢の解釈の例をあげていくので、参考にしてみてください。
夢解釈の例1
〈夢の内容〉
私は、雨の中、丘の上に立っていた。
あたりを見渡すと大きくて立派な木があって、その木の下で雨宿りをした。
雨はしばらく止みそうにないけど、大きな木があるので安心していた。
〈夢をみた時期の自分の状況〉
仕事がすごく大変で、疲れていた。
上司に相談したら少し手助けしてもらえることになって安心した。
〈キーワード〉
雨、大きな木
〈連想〉
雨→次々に降ってくる→大変→仕事
大きな木→しっかりしている→頼れる→上司
〈解釈〉
雨は、次々に降ってくる仕事を表している。
大きな木は上司で、自分を守ってくれる頼れる存在だと感じている。
でも、私は傘を持っていなかった﹙=自力で雨から身を守ることができない﹚ので、傘を見つける必要があると思う。
夢解釈の例2
〈夢の内容〉
私は、きれいな家の中でソファに座っていた。するとどこからともなく小さな白い犬が現れた。撫でてほしそうに見えたので、撫でていると目が覚めた。
〈夢をみた時期の自分の状況〉
久しぶりに実家に帰って、家族とゆっくり過ごした。自分の生活の話や最近の出来事について話していると、母が「頑張っているね」と褒めてくれて嬉しかった。
〈キーワード〉
きれいな家、小さな白い犬
〈連想〉
きれいな家→自分が安心できる場所→実家
小さな白い犬→子ども→自分
〈解釈〉
実家に帰ったときのエピソードが夢に現れた。
小さな白い犬のように子どもでまだ未熟な自分を、母が褒めてくれたことで、私も自分自身を褒める﹙撫でる﹚ことができた。
2. 夢からのメッセージを生かす

出典:unsplash
夢からのメッセージを読み取れると、自己理解が深まります。
さらに、夢からのメッセージを生かす具体的な方法を取り入れていきましょう!
ストレスになりそうなものを減らす
夢の中で強いストレスを感じる場面や、何度も出てきて不快なものは、あなたが現実でもそれによってダメージを受けている証拠。
なるべくそういったストレスの原因となるものを減らしていきましょう。
例)遅刻する夢を何度も見る
→早寝・早起きを心掛ける、前日に出かけるための準備を万全にしておく など
好きなものや人を大切にする
夢の中であなたを癒したり、心地よさを感じたりするものは、あなたにとってとても大事なものです。
現実でも意識して大切にしていきましょう。
例)プールで気持ちよく泳ぐ夢
→実際にプールで泳ぐ機会を作る
夢について人に話す
自分一人で解釈するのが難しい場合や、さらに自己理解を深めたい場合には、夢の内容について人に話すのも良いでしょう。
他の人の意見を聞くことで、自分では思いつかない解釈ができることも。
ただ、夢には自分のプライベートが反映されやすいので、親しい間柄の人に話すようにすると安心です。
3. 夢とのつきあい方

出典:unsplash
夢分析ができたら、夢とうまくつきあっていけるような工夫をしましょう。
夢にとらわれすぎず、自分の生活を中心に考えることが大切!
適度な距離を保つ
毎日毎日、夢について考えて解釈にこだわっていると、疲れてしまいます。
夢と現実を分けて考える冷静さも大事。
夢とは適度な距離感を保ってつきあいましょう。
たまに夢について考えてみる
夢を毎回記録するのではなく、「面白い夢だったな~」、「今の夢ってどんな意味だろう?」など、自分の興味がわいたときに記録するのがおすすめです。
また、夢の解釈は、ゆったりとリラックスして時間が取れる時にしましょう。
楽観的にとらえる
夢がネガティブな内容だった場合に、深く考えすぎると不安になりがちです。
時には、「夢は夢!」と楽観的にとらえることも、夢とうまくつきあうコツ!
まとめ

出典:unsplash
「夢分析」ときくと構えてしまう部分もあるかもしれません。
ですが、夢は自分からのメッセージ。
自分の感覚をたよりに解釈していけば、おのずと答えが見つかります。
もし、どうしても解釈がうまくいかなくても大丈夫。
自分に必要なメッセージは、自然と見つかるものです。
見つからないなら、それは今のあなたにとって、あまり重要ではないのかもしれません。
情報番組の占いコーナーをチェックするように、カジュアルに夢と関わってみてください。
夢とうまくつきあって、生活をより快適なものにしていきましょう!
コメント